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2026年2月
  • ゴミ屋敷をリフォームして実家を再生させた記録

    ゴミ屋敷

    長年、私の実家はいわゆるゴミ屋敷と呼ばれる状態で放置されていました。父が亡くなり母が一人で暮らすようになってから、片付けの習慣が完全に失われ、足の踏み場もないほどに不用品が積み重なっていたのです。ようやく母を説得して業者にゴミをすべて搬出してもらったとき、私たちは別の絶望に直面しました。ゴミの重みで床は沈み込み、生ゴミから漏れ出た水分がフローリングを腐らせ、壁紙には強烈な異臭が染み付いていました。とてもそのまま住める状態ではなく、私たちは全面的なリフォームを決意しました。まず着手したのは、腐敗した床材の全交換です。床を剥がすと下地の合板までカビに侵食されており、シロアリの被害も確認されました。これらを徹底的に殺菌・補修し、湿気に強い無垢材に張り替えることで、家全体の空気感が一変しました。次に苦労したのは壁紙です。単に張り替えるだけでは下地から漂う異臭を消すことができないため、プロのアドバイスに従って特殊な消臭塗料を下塗りしてから、防臭機能の高い壁紙を選びました。さらに、ゴミの再発を防ぐためにキッチンの収納を徹底的に効率化し、何がどこにあるか一目でわかるシステムキッチンを導入しました。このリフォームを通じて、家は単なる物理的な入れ物ではなく、住む人の精神状態を形作る重要な要素であることを痛感しました。完成した家を見た母が、涙を流しながら「これからは大切に住むわ」と言った姿を見て、リフォームにかけた多額の費用と時間は決して無駄ではなかったと確信しました。ゴミ屋敷を清掃するだけでは不十分で、そこにリフォームという再生の工程を加えることで、初めて住人は過去の悪習を断ち切り、新しい人生を歩み始めることができるのです。今、実家には清潔な風が吹き抜け、母は毎日楽しそうに掃除をしています。リフォームは、ゴミという物理的な重荷だけでなく、私たちの心に溜まっていた暗い影もきれいに取り除いてくれました。