私が住んでいた一LDKのマンションが、どのようにして最高ランクのゴミ屋敷へと変貌していったのか、その恐ろしい過程を振り返ると、今でも胸が締め付けられます。最初はほんの些細なことでした。仕事の疲れからコンビニの袋を床に置いたままにしてしまった、それがランク一の始まりでした。床が少し隠れる程度であれば「明日やればいい」という甘えが通用してしまいます。しかし、一度床が見えなくなると、物を捨てるという行為に対する心理的な障壁が消滅してしまいます。数ヶ月後、私の部屋はランク二へと進みました。床の半分がゴミで埋まり、異臭を感じるようになりましたが、まだベッドの上だけは綺麗だったので、自分は大丈夫だと思い込んでいました。しかし、ランク三への移行は驚くほど速かったです。ゴミの高さが膝に達し、トイレに行くためにゴミの山を乗り越えなければならなくなった時、私はようやく異常事態に気づきましたが、同時に自力ではどうしようもないという絶望感に襲われました。ランク四に達した頃には、キッチンのシンクは空き缶で埋まり、食事は全てゴミの山の上で摂るようになりました。ドアが開かなくなり、隙間から体を滑り込ませて入室する日々。そして最後、ランク五の状態になった時、私は天井近くの僅かな隙間に横たわり、天井を見つめながら過ごしていました。窓は荷物の重みで開かず、光も差し込まない暗闇の中、ネズミが這い回る音だけが響いていました。近隣からの苦情で業者が入った際、彼らが提示したランク表を見て、自分が「生存困難」とされるレベルにいたことを初めて知りました。ランク一の時に誰かに助けを求めていれば、これほどの時間と資産、そして健康を失わずに済んだはずです。ゴミ屋敷のランクが上がることは、自分自身の人間としての尊厳が削り取られていく過程そのものでした。あの地獄のような日々を経験した私から言えるのは、床が少しでも見えなくなったら、それがあなたの人生の危険信号だということです。ランクが上がる前に、どうかその一歩を踏み出してほしいのです。